凶悪犯と真面目刑事が入れ替わるアクション「フェイス/オフ」

ブラックラグーンを一気読みしたのでジョン・ウーが見たくなりました。

あらすじ:凶悪なテロリストが都市に爆弾を仕掛けた。警察はテロリストたちを逮捕したものの、主犯は逮捕劇の最中のアクシデントで昏睡状態、その弟で従犯の男も黙秘を貫いている。爆弾の設置場所を聞き出すため、刑事は最新鋭の整形技術を駆使してテロリストの顔を移植した上で刑務所へと”収監”された。
情報を掴むことに成功したのもつかの間、刑事の前に自分の顔を持った男が現れる。奇跡的に目覚めたテロリストが事態を把握し、医師を脅して同じ手術を行わせたのだった。刑事の顔をしたテロリストは爆弾をギリギリのところで処理したことで英雄視され、テロリストの顔をした刑事の訴えは凶悪犯のたわごとだとだれも信じてくれないーー。登場人物:
ショーン・アーチャー (ジョン・トラボルタ) - 刑事。キャスターには息子を殺された恨みがある。
キャスター・トロイ (ニコラス・ケイジ) - テロリスト。人を食ったようなおどけた言動をするが、犯罪に関しては冷静沈着。
・ポラックス・トロイ - 弟。頭はいいけどあまり賢くない。

ニコラス・ケイジは気弱なイメージがなんとなくあったのだけれど、いかれた悪党タイプも非常によく似合う。「ダークナイト」のジョーカーや、日本でいうならピエール瀧とか?
その一方で、出来の悪い(詰めが甘い)弟に対しては悪態をついたりもしながら大事にしている。身内にやさしく、それ以外は皆殺しという危うい感じ。

しかし悪党のニコラス・ケイジはほとんど出てこない。というのも顔を移植した後はトラボルタがアーチャーの役になるからだ。いかれたトラボルタとハの字眉毛のケイジ(そして修羅場をくぐり抜けてキリッとする)がメイン。
2人1役とでもいうのか、この入れ替わった状態では声の調子や所作までガラッと変わるというのが流石の一言。

キャスターはなんとか脱獄して自宅に戻るのだけれど、顔はアーチャー(=息子の仇)のものなので妻は自分の言うことを信じてくれない。しかも仕事一辺倒だった自分よりもテロリストの方が家族に喜ばれる方法を知っている。妻とは丁寧なディナーを楽しむし、パパはダサいと反抗的な娘に対してはビシッと決めてナンパ男も撃退してやる。
一方でテロリストとしての生活は豪華かつ遊び放題で、しかも協力者(ファミリー)の方には連帯感がある。ここで一瞬、アーチャーとして居座った方が幸せなんてことはないだろうか?と思ってしまった。とはいえ家族も社会的地位も奪われるのは嫌だよね。

二丁拳銃を撃ちまくったり、互いに銃を突きつけたままにらみ合ったり、趣味の悪い金ピカの拳銃が出てきたりと、ジョン・ウー節が全開のアクション映画。
なので設定の部分には目をつぶりましょう。皮膚を剥がして移植しただけで顔が復元できるのかとか、そもそも動くものか、とか。


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