お茶屋の旦那衆になった気分で「舞妓はレディ」

あらすじ:京都の花街に一人の少女が転がり込む。女将には門前払いをくらいそうになり、なじみ客にはあまりの田舎訛りを笑われるが、居合わせた言語学者が「京言葉を仕込んで立派な舞妓に育て上げてみせる」と賭けを持ちかけたことで晴れて舞妓見習いがスタートする。
登場人物
- 春子 (上白石萌音) - 仕込みさん(舞妓見習い)。
- センセ (長谷川博己) - 言語学者

和製マイ・フェア・レディ。
同じ「田舎娘をレディに仕立てあげる大学教授」でも、元の「ピグマリオン」が過程は少々飛ばし気味でレディになった後のことまで描いていたのに対して、こちらは修行がメインで、ラストでようやく舞妓としての生活に慣れてこれからもっと精進します。という具合。
作中でも触れられているように、舞妓は花街の先輩もお客さんも含めて周りみんなで育てるもの。この映画もその言葉通り、舞妓の成長を優しく見守るための作りになっている。宣伝文句としては「誰もが応援したくなる」「シンデレラストーリー」らしい。

そうなるとあとはどれくらい彼女に感情移入できるか。
舞妓に憧れて故郷を飛び出したはずなのに、厳しい稽古では泣くし、思ってたのと違うとショックを受ける時もある。そんなときに「おう、よしよし」「かわいそうにねえ」と思えるかどうか。
基本的には「おぼこい」感じが漂っているので応援したくなるのだが、ふっとワガママというか自己中なところが過ぎてイマイチな面もある。

花街についても掘り下げられるかと思ったが、紹介されることは小春が驚いたこと程度にとどまっている気がした。
京言葉は珍しいことがあります(返事は「はい」じゃなくて「へえ」、お尻は「おいど」)。習うことはいろいろあります。そして厳しいです。お茶屋遊びはこんなに派手です。おしまい。
セットは風景も建物の中も趣があってもっといろいろと見てみたいのに、なんだかもったいない。

あとは全体的にはテンポがあまり良くない。ミュージカル映画で途中に歌や踊りがあるという点を差し引いても、あまり必要でないくだりが多いように思う。

結局は旦那衆の気分で眺めるものなんでしょうね。萌音ちゃんかわいい!

ところで田畑智子はいつ見ても三十路手前感が出ててすごいなとおもいました。


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